2024年1月1日、ベトナムの銀行間市場で円相場は、前日比で買い値が1.15円安の166.10円、売り値が1.22円安の175.83円となった。一方、闇市では買い値が0.44円高の172.00円、売り値が0.74円高の173.50円となった。
円相場の下落は、2023年8月に記録した過去最低水準を反映したもの。これは、日本の物価上昇率が低いことが主な要因とみられている。2024年には、米国と欧州中央銀行(ECB)が利上げを行うと予想されている一方、日本銀行は現状のゼロ金利政策を継続すると見込まれている。そのため、円の下落傾向が続くのではないかとの見方が強まっている。
一方、闇市での円相場の上昇は、日本企業の輸出増加や、ベトナムからの日本への観光客増加などが要因とみられる。
今後の円相場は、米国や欧州の金融政策動向、日本の経済状況などが主な変動要因となると考えられる。