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バスドライバー不足は現在も深刻化しており、早急な対策が求められていること。

バスドライバー不足は現在も深刻化しており、早急な対策が求められていること。

2024年1月18日、日本バス協会は、通常理事会と新年賀詞交換会を開催し、バス業界の深刻な人手不足について、国の支援を要望しました。

バス業界の人手不足は、従来からの少子高齢化や、長時間労働の是正による労働環境の改善など、さまざまな要因によって引き起こされています。特に、2024年問題(時間外労働時間の上限規制に伴う輸送力不足の問題)の到来により、さらに深刻化することが懸念されています。

日本バス協会は、人手不足の解消に向け、以下の取り組みを進めています。

  • 賃上げのための定期的な運賃改定
  • 外国人運転手の受け入れ
  • EVバスの導入
  • キャッシュレス環境整備
  • 自動運転の実現

その中でも、外国人運転手の受け入れは、最も効果的な対策の一つと考えられています。しかし、現状では「特定技能」に自動車運送分野が含まれていないため、外国人運転手を採用することが難しい状況です。

日本バス協会は、2024年度からの制度化を目指して準備を進めており、研修・訓練、在留資格取得後に外免切替、大型第二種免許取得といったリクルーティングができるシステムを構想しています。

また、自動運転の実現も、人手不足の解消につながる可能性があります。しかし、現状では技術的な課題や、安全性への懸念など、克服すべき課題が残されています。

国は、バス業界の深刻な人手不足を解消するために、外国人運転手の受け入れ制度の整備や、自動運転の早期実現に向けた支援を積極的に行うべきと考えられます。

具体的には、以下の施策が考えられます。

  • 外国人運転手の受け入れ制度の整備
    • 「特定技能」に自動車運送分野を追加する
    • 外国人運転手向けの研修・訓練の充実
  • 自動運転の早期実現に向けた支援
    • 技術開発の支援
    • 安全性確保のための基準の策定

これらの施策により、バス業界の人手不足を解消し、公共交通の維持・発展につなげることが期待されます。